HIROYUKI KOGA_gorge analogue
古賀弘幸 類推の谷──書 と 文 字 文 化、そ し て 書 物
「文字の話」第1期 目次
❖001_20220917「源氏物語」と書
1-1 『源氏物語』と仮名書
1-1-1 『源氏物語』と書
1-1-2 書が登場する代表的な場面…
1-1-3 源氏の仮名についての美意識
1-2 「手習」と「書くこと」
1-2-1 孤独な「手習」
1-2-2 「手習」と「内言」
1-2-3 「未満のエクリチュール」
1-3 和歌・物語文学と書─平仮名について
1-3-1 漢字の伝来と仮名の成立
1-3-2 「古今和歌集」仮名序(905醍醐天皇に奏上)
1-3-3 貴族社会での文字
1-4 和歌技法と文字
❖002_20221015中世の和歌と書
2-1 「新古今」と「見渡せば…」の美学
2-1-1「新古今和歌集」の美学と本歌取り
2-1-2 「過去のテクストと複雑な関係を結ぶ」──複製・引用・転用
2-1-3 再び掛詞・縁語について
2-1-4 不在の美
2-1-5 不在の書
2-2 藤原定家と紙背文書
2-2-1 「明月記」の紙背文書
2-2-2 紙背文書と本歌取り
2-2-3 過去のテクストとの関係
2-3 中世貴族と書くこと
2-3-1 古代~中世の写本文化と「書くこと」
2-3-2 雨と手習
2-4 和歌技法と言葉の網目
2-4-1 和歌の形式化と定型化
2-4-2 古代~中世の「書くこと」の和歌
❖003_20221119 文字・言葉遊びと呪術
3-1 詩歌の技法と文字・言葉遊び
3-1-1 回文
3-1-2 物名・折句・沓冠
3-1-3 双六盤歌・碁盤歌・木綿襷
3-1-4 特殊な「散らし書き」
3-2 言葉・文字遊びと呪術
3-2-1 呪歌
3-2-2 言葉・文字遊びと反復・象徴化
3-3 言葉・文字遊びと言霊思想
3-3-1 冨士谷御杖の倒語言霊
3-3-2 言霊と文字
3-4 言葉をかたちにすること
3-4-1 野馬台詩・錦体詩
3-4-2 図形詩・円形詩・山形詩
3-4-3 カリグラム、コンクリート・ポエトリー
❖004_20221217 日本近代文学と書・文字
4-1 近世的なもの
4-1-1 古文書と書
4-1-2 江戸の書─唐様と和様
4-1-3 変体仮名
4-2 近代の文字・書の変化
4-2-1 行草書から楷書へ
4-2-2 分裂と折衷
4-2-3 明朝体の登場
4-3 近代文学と文字
4-3-1 樋口一葉と夏目漱石
4-4 短歌の近代
4-4-1 旧派と新派
4-4-2 短歌滅亡論
4-4-3 もう一つの短歌滅亡論
❖005_20230121 機械化された文字と詩
5-1 楷書体と明朝体
5-1-1 青山霊園の石碑
5-1-2 明治の文字空間
5-2 機械化される文字と詩
5-2-1 口語短歌
5-2-2 〈私〉と明朝体活字
5-3 技術言語学
5-3-1 日本語(和文)タイプライター
5-4 「書く文字」「読む文字」の一致
5-4-1 日本語ワードプロセッサ
5-4-2 機械化された文字と〈私〉
5-4-3 チャイニーズ・タイプライター
5-4-4 機械と身体
5-4-5 「一致」について
❖006_20230218 詩と文字とメディア
6-1 タイポグラフィーと詩
6-1-1 句読点
6-1-2 括弧など
6-1-3 1930年代モダニズム
6-1-4 「!」「?」
6-1-5 オノマトペ
6-2 拡張される活字
6-2-1 発音できない詩
6-2-2 絵文字・顔文字
6-2-3 書体
6-2-4 書く文字から描く文字へ
6-3 図案文字と都市
6-3-1 上海の都市と文字
6-4 文字のメディア史
6-4-1 書写材料の歴史─何に書くか
6-4-2 どのように文字を複製にするか
❖007_20230318 作られる文字・消える文字
7-1 作られる文字
7-1-1 則天文字・西夏文字・ハングルなど
7-1-2 簡体字と繁体字
7-1-3 神代文字・ 国字・新国字
7-1-4 造字の原理─六書
7-2 滅びる文字
7-2-1 中国少数民族の文字
7-2-2 沖縄の文字
7-2-3 チュノムとベトナム書道
7-3 鏡の中の文字
7-3-1 紙背文書・墨映文書
7-3-2 鏡文字・反左書
7-4 消える文字・見えない文字
7-4-1 木簡・パランプセスト・角筆
7-4-2 避諱
7-4-3 訂正符と「蘭亭序」〈生々しさ〉の美学
❖008_20230427 メモをめぐって
8-1 文字は書かれて、消える
8-1-1 パランプセスト・マジックメモ・黒板とヨーゼフ・ボイスの社会彫刻
8-2 メモと痕跡
8-2-1 目撃の痕跡(印と手垢)
8-2-2 書物に残る痕跡(マルジナリア・付箋)
8-2-3 壁に書く、空書、都市に残る痕跡
8-3 ヒュポムネーマタ(フーコー「自己の書法」)
8-3-1 禅僧の書
8-3-2 書簡の書
8-4 「書くこと」と生政治
8-4-1 学級
8-4-2 「美しく正しい文字」、ギャル文字ほか
❖009_20230617 読めない文字
9-1 宗教的・古代的なもの
9-1-1 「読めないこと」の価値─符篆
9-1-2 宗教的権威と「読めない」こと──ヤハウェとヒルデガルド、貨泉
9-1-3 過剰な装飾─雑体書
9-1-4 神代文字と「符」
9-2 秘匿する
9-2-1 女房奉書
9-2-2 獄中の紙縒文字
9-2-3 秘密の日記
9-2-4 ヴォイニッチ写本と火星文字
9-3 エキゾティシズムと遊び
9-3-1 アタナシウス・キルヒャーの漢字
9-3-2 嘘字─江戸の文字遊び
9-4 アート
9-4-1 書の伝統と現代アート
9-4-2 徐冰の偽漢字
❖010_20230729 文字と身体と場所
10-1 指と文字
10-1-1 盲人の文字
10-1-2 葛原勾当日記
10-1-3 洞窟
10-2 皮膚と文字
10-2-1 刺青と文字
10-2-2 皮膚
10-2-3 皮膚と布
10-4 前衛書
10-4-1 書と〈私〉、そして〈過去〉
10-4-2 書と「大正期新興美術運動」
10-4-3 墨跡と前衛書
10-4-4 前衛書の飛沫とは何か
❖011_20230819 文字とは何か
11-1 〈余分なもの〉と書
11-1-1 サイ・トゥオンブリ
11-2 書は誰に属しているか
11-2-1 自筆的/非自筆的
11-2-2 書にとっての歴史
11-2-3 書と模倣
11-3 書の「表現構造」について
11-4 形・音・意味(形音義)
11-4-1 形・音・意味の機能と配分
11-5 言語行為論と文字
11-5-1 手書きの文字と言語の意味形成
11-5-2 言語行為論
11-5-3 発語内行為・発語媒介行為
11-5-4 さまざまな発語媒介行為
11-5-5 「顔文字」のパフォーマンス
❖012_20230916 残像の中の文字
12-1 残像とは何か
12-1-1 目を閉じると
12-1-2 言葉の残像
12-1-3 修辞的残像
12-1-4 媒介としての残像
12-2 〈書〉の残像
12-2-1 一本の線
12-2-2 書の残像
12-2-3 残像としての書道史
12-2-4 過去の文字の残像
12-3 残像と記憶
12-3-1 現代美術と書──金昌烈
12-3-2 金昌烈の水玉
12-3-3 水玉と書と記憶
12-3-4 歴史の瓦礫
12-4 文字の谺
12-4-1 古語というもの
12-4-2 忘却と谺
「文字の話」第2期「近代の文字」
❖001_20241026「文字のポエジーと力─文字は人に何をうながすか」
❖002_20241228「文字のメディア史─文字の場所」
❖003_20250222「近世的なもの」
❖004_20250426「近世から近代へ─楷書と明朝体は何をもたらしたか」
❖005_20250628「近代と詩─文字と欲望」
❖006_20250823「機械と文字と都市─記号化された文字」
❖007_20251025「樋口一葉論─日本近代文学と文字」